息子の嗅覚

中学生の二男はバスケをしている。

帰宅するときは、いつも部活の格好だ。

部活のバッグの中から洗濯物を出そうとすると何だか様子の違う学ランが入っていた。

明らかに息子のサイズではない。

確認すると息子のサイズよりかなり小さいサイズ。記名も無し。

 

『違う子の入ってたよ』と言うと、息子はおもむろに匂いを嗅ぎ

『あー、Yのだ』

えー、本当か?Y君は息子より背が高い。

このサイズはあるのか?

 

翌日帰宅した息子に

『学ラン誰のだった?』と尋ねると、

『やっぱりYのだった、あいつもオレの持って帰ってた』

確かにY君は中学でかなり背が伸びた。入学時の身長ならあのサイズはありだろう。

 

匂いで誰のか分かるなんて凄いなぁと思っていたら、今度は長男が『オレ、ジャージ間違えたっぽい』と言う。

同じ部の子から、ジャージを間違えていないか?というラインが来たらしい。

長男もおもむろにその間違えたかもしれないそのジャージの匂いを嗅ぐと『あ、あいつのだわ』・・・。